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ローマ滞在記5 (4月18日~19日)

4月18日(金)
このところ授業の合間にある休憩タイムはスイス人のニコル、ポーランド人ヨアンナ、ウクライナ人ズヴィトゥラーナの4人で行ってたのだけれど、今日が最終日という学生もいたので、その中のオランダ人ローニーとイラン人フランシスも誘いみんなで近くのBARへ。オランダ人のローニーは青い瞳でとっても感じのよい男性なのよね~。あ~あ、今日でお別れだなんて残念。。。

休憩のあとの授業はけっこうリラックスした雰囲気になるんだけれど、この日もLa ragazza con la pistolaとMontalvanoをテーマに沿ってちょっと鑑賞してから、ロベルトお勧め映画や本の紹介をしてくれました。なんでもフランシスがお勧めの本を聞いたらしいの。

レッスン後、フレンシスとおしゃべりしていたらなんだか別れがたくなり、近くのタヴォラカルダにお昼を食べに行きました。

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食事中、彼女が「明日一緒にauditoriumいかない?」というので、う~ん、どーしよー・・・・と悩んでいたら、「じゃあ、学校近くのBARに9時に朝食にいくから、気が向いたら来て」というのです。電話はドイツのものしかなくって料金が高いから使えないらしく、こういう形での約束になったのですよ。

ではでは、もし起きれたら明日ねってことで、昼食後はお互いの家へ。

一休みした後、ロベルトと待ち合わせしていた映画館に向かっていると、私を呼ぶ女性の声が。振り返ると、さっきまで会ってたフランシスでした。びっくり~。
不思議だね~といいつつ挨拶して別れ、その後映画館へ。

この日の映画は、かな~りスキャンダラスなのよね~。ポスターみるとちょっとひくんだなあ。でも、ロベルトが見たいって言うのでお付き合いしたってわけです。さすがの私もちょっと一人では行きにくい感じ。特に友達と映画に行くことが常識になっているイタリアにおいてはね。

実際のところこの映画はおそらく日本では過激なシーンが多すぎて公開されないだろうなぁと思います。

でもイタリアではそういうシーンも話題にはなったけど、作品自体の評価も高く、ロベルトも「前評判ほど過激なシーンは多くなかったし、僕はとっても気に入った」と。映画館には老夫婦や高齢のマダム達もお友達同士で見に来てて文化の違いを感じましたよ。

私自身の感想は、ん~、イタリア語がいまいちわからないってこともあるけど、好きとはいえないかもね~。続編があるらしいからそれは見たいと思うけれど、映画鑑賞中、思わず笑ってしまうシーンもありました。あ、これ、本来は笑うところじゃなくって、なかなか過激なのですよ。それが逆にとってもこっけいで、しかもそれを映画館でみんなで観てるっていうシチュエーションもこっけいなわけで・・・

このポスターどう思います?015.gif もう笑うしかないのよね003.gif
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映画鑑賞後は、ロベルトがうちにこない?というので、二つ返事で彼の家へ。近所のピザ屋さんにでも行こうっていうわけ。で、家に行くとご両親がじゃあ宅配ピザにしようというので、4人でピザ食べてテレビみて、ロベルトに送ってもらいました。ご両親とは1年ぶりだったけど、お母さんのマリーサは体調がいまいちなんですって。早くよくなるといいんだけれど。。。

4月19日(土)
がんばって早起きして9時にBARに行きました。フランシスに会いにね。

彼女は、雨だから来ないかなってあきらめてたのよって言って再会を喜んでくれました。私は家で朝ごはんを軽く済ませてたから、カプチーノだけにしようと思ったら、BARのご主人が「どーしてカプチーノだけなんだよー、コルネットも食べなきゃだめじゃないか」っていうので(しょっちゅう行ってるからこういう軽口も出るの)、そんじゃあ、まあ、コルネットも(実際このBARのコルネットはとってもおいしい)ってことで、朝からたらふく食べてしまった。

その後AuditoriumとMAXXIへ。

Audutoriumの本屋さんでは、フランシスが本を物色中・・・はいいけどさあ、私にいちいち聞いてくるわけ。昨日ロベルトが薦めた本ってなんだったっけ?って。

なので、思い出せるなかから、アントニオ・タブッキの「供述によるとペレイラは・・・」(Sostiene Pereira)と、ナタリア・ギンズブルグの「ある家族の会話」(Lessico famigliare)をお勧め。

彼女はしばらく立ち読みして「ある家族の会話」に決めたのだけど、「なんだかこれ半過去ばっかり。私はSe fossi tornata a casa presto, sarei potuta andare al cinema.みたいな文型(これは仮定法だけど、つまり接続法半過去や条件法など)がたくさんあるのを読みたいのよね」
というので、スザンナ・タマーロの「心のおもむくままに」(Va' dove ti porta il cuore)がそんな感じじゃないかと薦めてみると、気に入ってくれてこの本に決定。ロベルトにこのことを話したら「micolのいうとおり。接続法や条件法ならタマーロの本だね」とのことで、私は勝手に自己満足006.gif

この本は知識階級からはバカにされているけど、外国人が最初に読む本としてはいいと思うな。

ロベルトいわく、あまりにセンチメンタルというのは否めないけれど、語彙の豊富さや文章の豊かさにかけては「ある家族の会話」より「心のおもむくままに」が断然よいとのことで、学校の教材としてもいいのだそうです。

その後はMAXXIへ。ここは2010年に開館したイタリア初の国立現代美術館。授業中ロベルトがMAXXI行った?とみんなに聞いたら誰一人行ってなかったんです。「micolは行ったよね?」というので、「え?行ったことないよ」と言ったら、すっごくびっくりしてまさかそんなはずないって顔するの。で、「ほんとに行ったことないの?」って聞くから、「行ってないってば~」と言ったら、「え、まじで? まったくもー、MAXXIにも連れてってくれないなんて、いったいmicolの友達ってどんな人たちなのよ」だって。私の友達ってアンタ達なんですけど・・・・・015.gif

まあ、そんなわけで、フランシスと二人でその話題の場所にやってきたわけですが、肝心の作品展には入場せず(近代美術って当たり外れありそー^^;)、あたりをうろして終わりにしました。お金かからないしね。

その後フランシスとは再会を約束し、それぞれの家へ。彼女は数日後からイタリア南部に旅行に行くのです。ローマに帰ってきたころ会えるかな?

MAXXIの内部
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MAXXIの外観
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by micol_126 | 2014-05-12 01:47 | イタリアあれこれ | Comments(0)